ビヨントラによる治療
ビヨントラのはたらき
「トランスサイレチン型⼼アミロイドーシス」は、アミロイドが⼼臓にたまり、⼼臓のはたらきに異常を起こした状態のことです。
トランスサイレチンは4つ1組の形で機能するタンパク質ですが、異常が起こると4つがバラバラになり、それがアミロイドとなります。
ビヨントラは、このトランスサイレチンが4つ1組の形からバラバラにならないよう結び付け、アミロイドがつくられることを防ぐ「トランスサイレチン四量体安定化薬」と呼ばれるお薬です。ビヨントラは、トランスサイレチンがそれぞれ結びついている部分に約100%*⼊り込み、しっかりと結びつけるのが特徴です。

服用方法
- 1回400mg錠を2錠、1⽇2回服⽤します。
⾷事の時間にかかわらず、いつ服⽤してもかまいません。飲み忘れないように、例えば、朝と夜など時間を決めておきましょう。
- コップ1杯の⽔またはぬるま湯で服⽤してください。

◆お薬を飲み忘れた場合
気がついたときに、その時点で1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は1回分をとばして、次の時間に1回分を飲んでください。
※2回分を1度に服用しないでください。
ビヨントラの副作用
次のような副作⽤があらわれる場合があります。
- 悪⼼(気持ちが悪くなる、吐き気がする)
- 下痢
- 腹部不快感
- 上腹部痛(胃の辺りに痛みがある)
このほかにも気になる症状がある場合には、かかりつけ医や薬剤師などにご相談ください。
〜ビヨントラを服⽤中に気をつけてほしいこと〜
- 医師の指⽰なしに、服⽤をやめないでください。
ビヨントラには、トランスサイレチンがバラバラにならないよう結び付け、新たにアミロイドがつくられるのを抑えるはたらきがあります。服⽤をやめてしまうと、再びアミロイドが増えて症状が進⾏してしまう可能性があります。気になることがあれば、かかりつけ医にご相談ください。
- ビヨントラの服⽤中には、⾎液検査(例:腎機能の検査など)が⾏われます。医師の指⽰を守って検査を受けてください。